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開発プラクティス

【製造業DX】Gitからはじめるプログラム資産の保護とモダン開発へのステップアップ

突然の質問なのですが
製造業におけるプログラム管理、あなたの現場ではどうしていますか?
私は記憶にございません。

ソフトウェアエンジニアらしくGitで管理していますでしょうか?
私は記憶にございません。

製造業の現場では、Gitのようなバージョン管理ツールはまだ馴染みが薄いかもしれません。またgitを知っていうる方でも少人数での作業が多いため、バージョン管理の必要性を感じにくいと聞いたこともあります。
昔は私も感じてませんでした。

しかし、gitの使用は少人数チームもしくは1人でもメリットが多いと今の私は感じております。

本記事は私の経験談からgitを使わないデメリットとメリットの紹介をしていきたいと思います。

製造現場におけるコード管理の課題

手動バージョン管理の限界

設備プログラム、検査装置のスクリプト、VBA、PLC周辺のツール——今や現場でもコードを書く場面が珍しくありません。
にもかかわらず、ファイル名の付け方でバージョン管理していませんか?

ファイル名_v3_修正版_最終fix_展開済.py——これ、見覚えありませんか?

「testコード_v1.py」→「testコード_v2修正済.py」→「testコード_v3_最終_fix.py」→「testコード_v3_最終_fix_展開済.py」

これはもう、“あるある”ファイル名地獄です。どれが最新?どこが違う?
なぜかv2の更新日時がv4よりも新しいぞ!!

なんてことがあると、何が新しくて現場で使われているか分かりませんよね。

ちなみに本当に見覚えある方は、多分私と同じ職場かもしれないので
このブログのことは見なかったことにして下さい。

複数人が触ると事故が起きる

別の担当者がデータ保存用サーバー同じファイルを編集して上書き…。「昨日自分が書いたコードが消えている!」なんて経験、ありませんか?

メール添付やUSB経由の共有などでも同時作業で簡単に不整合が起こります。

これも経験がある人は、多分私と同じ職場かもしれないので
このブログのことは見なかったことにして下さい。

修正が怖い… 不具合発生時の手戻りの大変さ

何か問題が起きたとき、「どこを変えたっけ?」と過去のファイルを漁る時間は膨大です。

Gitがないと、変更の記録も比較もできず、原因特定に時間を浪費することになります。

Git(バージョン管理システム)が解決できること

全ての変更履歴を正確に記録・追跡

Gitを使えば、「誰が」「いつ」「どこを」「なぜ」変えたのかが一目瞭然。

変更の理由が残る=後からの確認が圧倒的に楽になります。

いつでも「あの時の状態」に簡単に戻せる

「やっぱり前のバージョンに戻したい」がボタンひとつで完了

安心してトライ&エラーできる環境は、現場に心理的安全性をもたらします。

製造業でGitを導入することで見えてくるステップアップ

ステップアップ1:トラブル発生時の原因究明を迅速化

誰が何を変更したか明確になることで、トレーサビリティが大幅に向上

品質管理や監査対応にも有効です。

ステップアップ2:プログラムの品質向上と改善サイクルの促進

Gitの導入によって変更履歴が明確になると、コードレビューという次のステップへの重要な土台となります。

変更点が明確になることでレビューの質と効率を高める土台となり、結果的にチーム全体の技術力向上にも繋がります。

ステップアップ3:技術・ノウハウの共有と標準化

コミットメッセージや履歴により、“暗黙知”が“形式知”になります。

新人や他部署との情報共有もスムーズです。

ステップアップ4:重要なコード資産の保護(バックアップ)

GitHubのようなクラウド上のGitリポジトリを使う体制が導入できれば、PCの故障・紛失・ランサムウェア被害にも耐えられるバックアップ体制になります。

ステップアップ5:将来のチーム開発やDX推進の基盤作り

Git導入は、CI/CD、自動テスト、データ連携といった
高品質なソフトウェアを効率的に開発するようなDX推進基盤になります。

Gitはプログラマーだけのものではない?

設備保全担当、設計者、検査工程の方でも、コードを書く以上Gitは使えます。
なんならこの記事のテキストすらgitで管理して書いてます。

使い方さえ分かれば、誰でも恩恵を受けられるのがGitです。

「Git導入は難しそう」という誤解

たしかに最初は少し学ぶ必要があります。ですが、基本的な操作は、集中して学べば比較的短時間で習得できます。まずは簡単なコマンドから試してみるだけでも、その便利さを実感してもらえたら嬉しいです。

現場のコード開発の履歴を残すところから始めるには、まずは「コミット」だけでもOKです。

git add
git commit -m
の2つを使えると、履歴を残しながら開発ができます。

さらにgit reset で特定の状態に戻したりgit checkout <commit_hash> (コミットを一意に識別する文字列)で過去の状態を確認など、慣れてきたら色々なコマンドを使えるようになれば、いい感じです。

まとめ:今すぐファイル名バージョン管理を卒業しよう


ここまで読んでいただきありがとうございます。
まるでGit信者のような記事を書いてしまい、なんか自分を見失いそうになってます。

そんなことはさておき
手動管理では、事故・属人化・技術喪失のリスクがつきまといます。

Gitを導入することで、現場のプログラムは「見える化」「安心」「効率化」されます。
そうしたメリットが浸透していくと、これからの製造現場において、Gitは標準的なスキルになっていくと考えられます。

本記事が皆様の参考になれば、いい感じにハッピーです。

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